看護師ブログ

本院は、肺移植の施設として認定されています。移植を待つ患者さんと、移植チームの橋渡しをする移植医療の調整役が肺移植コーディネーターです。現在、呼吸器外科・呼吸器内科病棟には3名の肺移植コーディネーター資格をもつ看護師がいます。
肺移植を希望される患者さんにとって、移植までの待機期間は最も辛い時期であり、移植手術に対する期待と不安や、進行する病状の中で移植まで待つことができるのか、という気持ちから精神的にも不安定になりやすい時期です。また、移植施設から遠方に居住している患者さんも多く、移植施設との情報のやりとりが少ないことも、不安の要因の一つとなるため、この時期の肺移植コーディネーターの関わりは特に重要となってきます。遠隔地で暮らす患者さんにも安心していただけるように、定期的にメールなどで連絡をとり、毎年必要とされる更新手続きの説明などの情報を提供したり、患者さんの状況を把握することにも努めています。
待機入院されている患者さんには、定期的にお話を聞いて相談に応じたり、ご家族とも連絡をとり入院中の様子を共有するなどして、患者さん・ご家族ともに安心して過ごせる療養の場が提供できるように努めています。


また、病棟には肺移植を受ける患者さんのケア経験が少ないスタッフもいますので、移植を待つ患者さんやご家族の気持ちを支えるケアの重要性や医療者と患者さんの認識の差を埋める指導のあり方等、肺移植コーディネーターとしての視点を活かした助言を心がけています。何よりも、それまでの生活で離すことが出来なかった酸素ボンベが不要となり、歩いて退院できる患者さんを見送れる醍醐味を後輩にも伝えてきたいと考えています。
その他にも、肺移植コーディネーターには多くの役割がありますが、肺移植を受けられる患者さんやそのご家族の皆さまのお役に立てるよう、これからも努力していきたいと思っています。


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今年度は、専門看護師、認定看護師のみなさんに現在取り組んでいらっしゃることをご紹介頂きます。

第8回 糖尿病看護認定看護師
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現在、私は糖尿病代謝内科病棟で勤務しています。
糖尿病の患者さんは、発達段階が幅広く、癌・循環器疾患など他疾患を有する複雑な病態の患者さんもいます。また、慢性疾患であるため、眼や腎臓など合併症を持つ様々な病期の患者さんがいます。治療も多様で、患者さんは生活の場でのセルフケアが重要になります。その生活の場は色々で、患者さん個人に合わせたケアの提供が必要になります。そのため、患者さんを身体面のみでなく社会面を含めて生活者として理解し、糖尿病と共に生きていくその人なりの目標を共有していく力が、看護師には必要とされます。日々、試行錯誤ですが、反面やりがいに繋がっています。
眼科病棟では、眼合併症で入院した糖尿病患者に、糖尿病のセルフケアを見直すきっかけとなるよう生活上の注意点のパンフレットを配布する活動を開始しました。パンフレットは、説明ポイントを絞り、絵などを使用して患者さんには読みやすいよう大きめにして、看護師が短時間で効果的に指導できるように工夫しました。
小児科とも、連携を持ち始めており、持続皮下インスリン投与療法と持続血糖測定療法を受けながら学校生活を楽しく送れるように患児のケアを看護師と話し合っています。もちろん、家族の負担感にも配慮しながら、無理なく生活が送れるように家族ケアも行っています。また、小児糖尿病患者のサマーキャンプに参加し、生活の場で患児や家族と交流を持ち、発達段階に合わせた生活と血糖コントロールが両立できるようなケアの提供に活かしています。
一方で、第22回日本糖尿病・教育看護学会学術集会において、「シンポジウム 臨床における研究の実施と活用」で、臨床現場の立場から発表をしました。参加者の関心も高く、根拠に基づいたケア提供の視点を踏まえ、私自身が取り組んできた看護研究と、研究成果の現場での活用という内容でした。
今後も、臨床現場で患者・家族がその人らしい人生が送れるようなケアの提供と、ケアの根拠を示すことができるような研究を行い、活動していきたいと考えています。




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2018年11月より、ナーシング・スキルを利用できるようになりました。
これまでは、看護部看護基準・手順委員会で当院としての看護手順の整備を行ってきましたが、ナーシング・スキルの導入により、最新エビデンスに基づき毎年更新された全国標準の手技の確認ができるようになった他、看護手順の作成・改訂作業等の効率化が図れました。
また、導入に際しては、院内ではインターネットの閲覧環境が限られているため、イントラネット環境での閲覧機能も整えました。これにより、紙媒体では部署に1冊しか無かった看護手順が、業務で使用する端末からPDF化したナーシング・スキルの閲覧が簡便にできるようになりました。
今後は、手技のチェックリストや動画講義および動画講義課題などを院内教育や個人の学習ツールとしても活用し、本院の看護の質の維持・向上に繋げていくことが期待されます。



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友人や仲間とともにウォークや出店、ステージパフォーマンスを楽しみながら、がんの知識を深めるというがん患者チャリティーイベントが、9月29日に開催されました。このイベントに地域医療連携部看護師2名が、がん相談の担当として参加しました。
この日は台風が近づいており、風雨が強く、健康な人でも外出を躊躇する天候でしたが、がん患者さんやご家族が相談に来て下さいました。がんで手術や抗がん剤治療を受けたが、緩和ケアの情報が知りたいという方、ご家族をがんで亡くされたご家族もいらっしゃいました。既にご自分で情報は持っていても、医療者と話をすることで情報の整理ができ、今後どのように過ごしていくかを決定していくきっかけとなったようでした。また、亡くなったご家族への思いを表出することで、もっとできることがあったのではないかという後悔の思いが軽くなったという方もいました。
がん患者さんが治療を選択する際の意志決定を支えることや、がん患者さんのご家族のつらい気持ちに寄り添うことは看護師の重要な役割だと思います。今回相談にこられた方々は、「がん患者の家族にも必要とされるこのようなイベントが今後拡大してほしい」と話されていました。地域医療連携部職員として、地域の方々にお役に立つ経験ができました。


他施設の相談員と共に


お子さんと一緒に参加できるイベントも


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看護師 T.Sさん(入職後6年目)
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私は産休・育休を取得し、約1年後の今年4月から、産休・育休前に勤務していたNICU/GCUに復帰しました。もともと私は夜勤が好きで、1回の通勤で2勤務分できること、夜勤明けの時間を有効に使えることが魅力だと思っています。ですから、復帰してからも夜勤をやりたいと思い、夫には産前から私の思いを伝え協力を得られるように準備していました。
子どもは1歳を過ぎていますがまだ母乳を飲んでおり、寝る際に母乳がなくて寝られるかといった心配がありましたが、保育園で母乳がなくてもお昼寝できていたので、夜も大丈夫だろうと少し安心していました。ですが実際始めてみると夜は母乳がないと泣いて、泣き疲れて寝るようです…。今は、かわいそうだと思いますが、いつかは母乳から離れないといけないのだからと、自分に言い聞かせています。その分、一緒にいられる時間を以前よりも大切にできている部分もあると思います。また、夜勤明けの時間を自己研鑽などに使え、自分がしたいことをする時間としリフレッシュすることで、子どもとまた向き合う活力にしています。夜勤をするためには家族の協力が必須となりますが、夫も父親である自覚が更に芽生えるよい機会になったと思います。


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