看護師ブログ

今年度は、専門看護師、認定看護師のみなさんに現在取り組んでいらっしゃることをご紹介頂きます。

第12回 緩和ケア認定看護師
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現在、私は特別室と緩和ケア病床の病棟に所属しています。
緩和ケアは、疾患や病期に関わらず、患者さん・ご家族の様々なつらさをやわらげ、その人らしく過ごせるように支援することを目指します。患者さんのその人らしい生活を実現するためには、病態の理解だけでなく、患者さんの背景や置かれている状況を理解し、個々の患者さんの思いや価値観を尊重した関わりが必要となります。コミュニケーショを通して患者さんやご家族の思いに寄り添いながら、患者さんの価値観を理解することが求められますが、一方で、様々な苦悩を抱えた患者さんに対して、どのような言葉をかけて良いのか、戸惑うことは少なくありません。
今年度活動の一つとして、部署のスタッフと共にNURSEのコミュニケーションスキルを用いた勉強会を開催し、ロールプレイを実施しました。NURSEは患者の感情表出を促すコミュニケーションスキル(N:Naming(命名)U:Understanding(理解)R:Respecting(承認)S:Supporting(支持)E:Exploring(探索))ですが、患者さんの感情を引き出すことは患者さん自身が感情と向き合い、整理する機会となり、患者さん自身の意思決定支援につながります。ロールプレイを通して、「患者さん側の気持ちが理解できた」、「自分自身のコミュニケーションを見直す機会となった」、「他の人のコミュニケーションからの学びがあった」、「今後NURSEのスキルを使っていきたい」などのスタッフの反応がみられました。今後も、部署のスタッフと共に、患者さんの感情を引き出し、その人らしい意思決定支援が行えるよう、効果的なコミュニケーションを図っていきたいと思っています。



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今年度は、専門看護師、認定看護師のみなさんに現在取り組んでいらっしゃることをご紹介頂きます。

第11回 新生児集中ケア認定看護師
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現在、NICU/GCUに所属し活動しています。当部署には、早産児や、重症新生児仮死、染色体異常児などが入院しています。早産児であればあるほど後遺症のリスクが高くなる可能性があり、看護師のケアがその後の児の成長や発達に影響を与えるとも言われています。そのため、看護の専門的な知識や技術を求められることも多い部署です。
そんな中で認定看護師として、スタッフ教育に力を入れています。その一例として、急変時の冷静な判断や適切な処置を行うことができるよう新生児蘇生法「一次」コースを開催し、スタッフの適切な蘇生処置技術や急変時対応能力の向上を目指しています。さらに新生児蘇生法「一次」コースの認定を取得した看護師を対象として、毎月新生児蘇生法「スキルアップ」コースを開催し、文字通り、急変時対応能力がスキルアップし続けられるよう支援しています。この研修には、当部署スタッフのみならず関連部署のスタッフも参加しています。
また、後遺症のない生育を目指して、スタッフ皆が同様に質の高い看護を提供できるよう部署ではペアナーシング制度を導入し、複数のスタッフで起こりうる合併症を予測し、対処できるよう心掛けています。今後も、障がいをもった児と生きていく家族に対し、障がいの受容と愛着形成支援、社会資源・制度の紹介、医療的ケアの手技習得支援、在宅移行の意思決定や継続支援の確保などをとおして、優しいケアを実践していきたいと考えています。


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今年度は、専門看護師、認定看護師のみなさんに現在取り組んでいらっしゃることをご紹介頂きます。

第10回 手術看護認定看護師
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当院では、年々手術件数が増加し、約8,600件/年になっています。特定機能病院として、高難度手術にも取り組んでいるため、術式もより一層専門性が増し多様化してきています。手術部では、このような状況の中、より安全な手術医療を患者さんに提供することを目指してチーム制を導入しました。


私は手術看護認定看護師として、チーム制の導入にあたり看護体制ワーキンググループのメンバーと共に朝カンファレンスを導入し、手術看護計画を看護チームで共有する取り組みを行いました。朝カンファレンス開始後には、実施状況の把握を行うとともに部署内でアンケート調査を実施し、実施方法の見直しや改善を継続して行っています。

また、チーム制開始後の新規術式シミュレーションの実施に際しては、事前に術式の内容・手術体位による神経損傷・褥瘡予防・手術中の安全管理について、チームメンバーに情報を提供しています。
それにより、チームメンバーが医療チーム内で検討すべき事項の抽出を行い、体位固定物品・エネルギーデバイス・器械・材料の準備を役割分担し、シミュレーションに主体的に取り組ことができるようになっています。
シミュレーション当日は、安全な手術の実施のために医療チーム内で情報共有や検討を行うことが出来ているかを確認し、必要に応じ助言をするように努めています。
そして、チームメンバーそれぞれが、多職種と協働することができるように意識的に関わっています。 


チームでのシミュレーション

今後も、手術部看護師はもちろんのこと他職種ともチーム制について検討・改善を行い、よりよい手術室を目指して活動していきたいと考えています。


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今年度は、専門看護師、認定看護師のみなさんに現在取り組んでいらっしゃることをご紹介頂きます。

第9回 救急看護認定看護師
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当院の救急看護認定看護師は3名で活動しています。全員がICU/CCUに所属し、ICUでの重症患者さんの看護をスタッフとともに実践することや、救急外来での初期対応、院内急変の対応を行っています。また、院内での急変対応セミナーや院外研修の講師、DMAT活動も行います。
当院は、三次救急医療機関であり、高度医療の提供が期待される大学病院でもあるため重症患者さんが多く搬送されてきます。その患者さんの命を救うため救急外来で行なう最善の看護を考え、日々スタッフと実践しています。本院は、2021年に高度救命救急センターを設立する予定です。高度救命救急センター設立に向けて、昨年、救命救急ワーキングを立ち上げ、準備を進めています。救急看護認定看護師が中心となって、救急看護に興味のある看護師と協力してマニュアルを作成したり、勉強会を開催して看護スタッフ全体の知識や技術を深める活動をしています。


今後も救急看護認定看護師が力を合わせて、スタッフとともに千葉大病院の救急看護を充実させていきたいと考えています。


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今年度は、専門看護師、認定看護師のみなさんに現在取り組んでいらっしゃることをご紹介頂きます。

第8回 糖尿病看護認定看護師
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現在、私は糖尿病代謝内科病棟で勤務しています。
糖尿病の患者さんは、発達段階が幅広く、癌・循環器疾患など他疾患を有する複雑な病態の患者さんもいます。また、慢性疾患であるため、眼や腎臓など合併症を持つ様々な病期の患者さんがいます。治療も多様で、患者さんは生活の場でのセルフケアが重要になります。その生活の場は色々で、患者さん個人に合わせたケアの提供が必要になります。そのため、患者さんを身体面のみでなく社会面を含めて生活者として理解し、糖尿病と共に生きていくその人なりの目標を共有していく力が、看護師には必要とされます。日々、試行錯誤ですが、反面やりがいに繋がっています。
眼科病棟では、眼合併症で入院した糖尿病患者に、糖尿病のセルフケアを見直すきっかけとなるよう生活上の注意点のパンフレットを配布する活動を開始しました。パンフレットは、説明ポイントを絞り、絵などを使用して患者さんには読みやすいよう大きめにして、看護師が短時間で効果的に指導できるように工夫しました。
小児科とも、連携を持ち始めており、持続皮下インスリン投与療法と持続血糖測定療法を受けながら学校生活を楽しく送れるように患児のケアを看護師と話し合っています。もちろん、家族の負担感にも配慮しながら、無理なく生活が送れるように家族ケアも行っています。また、小児糖尿病患者のサマーキャンプに参加し、生活の場で患児や家族と交流を持ち、発達段階に合わせた生活と血糖コントロールが両立できるようなケアの提供に活かしています。
一方で、第22回日本糖尿病・教育看護学会学術集会において、「シンポジウム 臨床における研究の実施と活用」で、臨床現場の立場から発表をしました。参加者の関心も高く、根拠に基づいたケア提供の視点を踏まえ、私自身が取り組んできた看護研究と、研究成果の現場での活用という内容でした。
今後も、臨床現場で患者・家族がその人らしい人生が送れるようなケアの提供と、ケアの根拠を示すことができるような研究を行い、活動していきたいと考えています。




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