理念・方針
心のこもった看護と先進医療を支える看護技術を看護職として責任を持って提供することです。
本院は、高度で専門的な医療が行われる病院であり、同時に先進医療を開発しそれを適用した診療が行われる場でもあります。そしてまた、次世代の医療を担う医師や看護師などを育成する教育の場でもあります。私たち看護部は、このような本院における看護の理念を「心と技と責任(Heart, Skill and Responsibility)」と定めました。この理念には、看護に対する次のような考えが含まれています。
私たちは、看護はケアリングだと考えています。対象となる人々に対してはもとより、一緒に働く同僚、他職種の人々に対する温かい思いやりに満ちた関係は、人々の持つ癒しの力や創造の力を引き出します。
また、私たちは、看護には技も欠くことができないと考えています。高度医療を受けておられる方々は、時には苦痛を伴う治療・処置であっても、その効果によって病気の治癒やコントロールができることを願って病気と向き合っていらっしゃいます。看護職者は、安全で効果的な治療・処置の遂行と苦痛を緩和し安楽を提供するためのスキルを用いて人々を支えることが求められています。
そして、人々がどこで治療を受けようとも一貫してその人らしい生活を続けていくことができるためには、また安全な医療を行うためにも、一人ひとりの方々に接する看護職者が自身の提供する看護にそしてチームの提供する看護に責任をもつことが必要です。
私たち看護部の職員は、これらの心と技と責任の3つ全てをもって、患者さんの主体的な療養を支援していきます。
患者の皆様の個別性を尊重した看護を提供します。
患者の皆様とご家族の一人ひとりと向かい合い、その方々のニーズを十分尊重し、看護ケアに反映させながら援助を提供できるよう努力していきます。
チーム医療に看護の専門性を発揮します。
様々な診療科や診療部門の医師、薬剤師、栄養士、理学療法士などから構成されるチームで医療は提供されます。看護職者は、患者の皆様とご家族に最も近いところにいる援助職です。
患者さんとご家族の視点にたった発言と、生活に密着した援助で専門性を発揮しチーム医療に貢献していきます。
病院運営に看護の視点を生かします。
私たち看護部は病院のあらゆる部門に看護職者を配置しており、病院全体のケアを把握できる立場にもあります。また、医療の消費者である患者の皆様から、生の声をうかがうことのできる立場でもあります。病院が患者さんとご家族へのサービスを向上させつつ、安定した経営を目指していくことができるよう積極的に発言していきます。